it's you who knows

じぶんらしく

たくロスト

日増しに寒くなっていく今日この頃。新しくフランネル生地の毛布?を新調しました。肌触りがあまりに良過ぎて発情してしまいそうだ。ハッスルハッスル


少し時間が経ち、心は失ってしまったが、元気はカツラのように取り繕える。なまじ落ち着きを取り戻しつつあるこのタイミングで、一つの物語を話そう。


先週私は少々痛い目に遭った。事件が起きたのは夜の9時半ってところかな。良い子は寝る時間に本当迷惑なものだ。たまごっちだって寝ている。あまりの激痛、精神的疲弊にさしもの私でも耐えかね、高校時代から親しくしてくれている1人の友人の家に、それはもう文字通り転がり込み、泊めさせてもらった。


彼の家まで車を走らせ、永遠に鳴き泣き、目玉は涙の瀬戸内海に溺れ、血のついたサイコなハンドでハンドルをローテイト。職質されたら一発KOな哀れな姿で運転していった。おかげで彼の家にたどり着くまでに涙は枯らせたので、澄まし顔でチャイムを鳴らすことができた。夜中に頭から血を流した男がゾンビのように歩きながら澄まし顔で訪問してくるだなんて考えただけで身の毛がよだつ。鳴り響くチャイムがイイ感じだ。


玄関で唖然。もとい、ドン引きする友人。開口一番のセリフは『ついにダイナミックに事故ってきたか』だった。少しニヤけた奴の表情に、その場でダイナミックに食い殺してやろうかと思ったが、フライパンで殴られたなんて言う方が狂っているに決まっている。事実だけど。まぢうける。本当良かった、『猟奇!フライパンで負傷した22歳(オカマ)、友達を喰い殺す!』なんて新聞に載ってしまったら、刑務所で著名なサイコキラーとして名を馳せてしまうところだった。俺は刑務所では深窓の令嬢でいたいのだ。


友人は実家住みなので、もちろん彼のお母様と弟君がいる。応募者全員サービス、もれなく彼らも驚かせてしまった。応募してねえけど。ハロウィンはもうとっくに過ぎているよoh...boyって感じだった。僕からのサプライズだ。成功だったようだ。


部屋に通していただいてから、彼と彼のお母様に渋谷ギャル風に事の顛末をざっくり話し、今日は泊まっていけと言ってくれたのでここは素直に甘えさせていただいた。チョーやばい。まぢ涙ちょちょぎれ。あぁ、イエス、そして聖母よ。俺は胸の前で十字を切った。アーメン。


結局、図々しくも翌日夜まで滞在してしまったわけだ。思いがけないバカンスに今更だけれど人様に迷惑をかけてしまったのは大変申し訳ないと思っている。反省反省っと♪←こら


と、つまらない話を長々としてしまったことはここで謝らせていただこう。


こんな私をあの日受け入れ、泊めてくれた大きな彼も近いうちに遠くに引っ越してしまう。独りはつらい。親しい友達はこれでみんな遠くに行ってしまった。


一緒に買い物に行ったり、ご飯やお茶に行ったり、街を散歩したり、ドライブしたり。そんな風に一緒に遊べる存在、いやそんな人達はいてくれるのだが、例えば今回のように何かあった時遠慮せず(いやまあ遠慮はしたけど)すぐに相談できるような相手が私には近くにもういない。自分とはつくづく弱い人間だ。そんなことでいちいちセンチメンタルな気分になる気はないけれど。事実落ち込んでしまっている自分が情けない。


私もそろそろ重い腰を上げる時が来たかもしれない。縛られるのはごめんだ。悩んでいても仕方がないだろうに。さあ、悪夢から目覚める時が来た(BGM:ラジオ体操第一)